Tajimi Medical Association
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2023-05-23
多治見市医師会准看護学校の生徒募集停止について
本校は、土岐郡多治見医師会時代、即ち大正9年、当時多治見町在住の医師が従来各医院にて養成していた看護婦産婆の志望者を募り、東濃産婆看護婦養成所を設立したのが始まりです。西ヶ原病院において医師会員が講師となって県の検定試験を受け、多数の産婆看護婦を養成し、二十五年間存続しました。しかし日支事変から大東亜戦争拡大となって戦争が苛烈となり、各種動員にかり立てられた結果受講者寡少となり、一時閉鎖の止むなきにいたりました。
戦後再びその施設の必要性を痛感し、会員が協力して資金の捻出に努力し、新制度の准看護婦養成所として、昭和27年9月認可を得て、多治見保健所の一部を借用して運営してきました。このような歴史の元、これまで1,800名を超える卒業生を輩出してきたところです。
この歴史ある学校の校舎については昭和38年6月、現在地に多治見市医師会館・准看護婦養成所として移築竣工しました。平成28年には旧校舎を取り壊し、新たに校舎を建て直して学習環境の向上も図ったところです。
しかしながら、本校を取り巻く環境は大きく変動し、近年は看護系大学の設立が多くなるなど、諸般の事情により、入学希望者が減少し、生徒確保の見通しが立たない厳しい状況にあります。 准看護師から看護師を養成する東濃看護専門学校の閉鎖の影響で、近隣に看護師養成コースが無くなったことも一因です。
また一方で、准看護師を養成する上で必要な専任教員の担い手も不足しており 、准看護師を目指す生徒に対して十分な教育環境を整備することも厳しくなってきております 。
これらの状況を鑑み、令和5年3月18日開催の多治見市医師会臨時総会において付議・検討した結果、令和7年度以降の生徒募集を停止することに決議いたしました。
この度の生徒募集停止によって、本校受験を希望されている方々には、多大なるご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。
なお、この度の決議は令和7年度以降の生徒募集停止であり、令和8年3月末をもって閉校の予定です。
令和5年5月23日
一般社団法人多治見市医師会
会 長 加 納 忠 行